再投稿です💡


子育てを楽しむために、子どもの食を豊かにしていくために
ぜひ皆さんに役立てて欲しい「4つの気質」の知識。

今日は、それぞれの気質の「キーパーソン」についてお便りを書いてみようと思います💌


心の動くポイントが気質ごとに違う


気質が違うということは、生きている時間の流れが違うということ。
見えている世界が違うということ。
心がときめく瞬間や、やる気が湧いてくるタイミングが違うということ。

これを知らずに生きていると、人間関係において様々な苛立ちやすれ違いが生じます。

ぜひ、各気質の子どのたちが求める存在について知っておいてください。
きっと明日からの育児で見える世界が変わっていきますよ🌱


多血質っ子のキーパーソン


多血質の子どもが求めるのは

愛する人


多血質の子どもは、身の回りにあるもの、身の回りで起きることに対して、一瞬の興味しか示しません。
移り気で飽き性。興味関心が持続しないのが特徴の気質です。

しかし、シュタイナーは多血質に対して次のように言っています。

「多血質の子どもは、誰かを愛することが出来れば変わります。
愛する人のために、継続的な興味を持てるようになるでしょう。
落ち着きのない子どもでも、その子から私たち大人が愛される人物になれたら、その子はどんどん変化していきます」


子どもにとって最初に出会う「愛する人」はお母さん。
だから多血質っ子にとってキーパーソンは「ママ」なのです!

そして、子どもたちの世界が広がっていくにつれ、愛する人の存在も増えていきます。
集団生活が始まり、大好きなお友達・大好きな先生と出会えれば、その人たちも多血質の子どもにとってキーパーソンとなります。

胆汁質っ子のキーパーソン


胆汁質の子どもが求めるのは

尊敬に値する人


シュタイナーは、胆汁質の子どもの教育は、尊敬できる人物の有無が大きく影響すると言っています。

胆汁質の子どもには、気に入られることよりも、「この人は物事のことを本当に良く分かっている」っと敬意を払われる存在を目指すことが重要。
自分にはできない難しいことができる人が、胆汁質にとってはキーパーソンになり、彼らは尊敬できる人の言うことには素直に耳を傾けます。

胆汁質の子どもがどんなに暴れ、力を放出させていても、教育者は決して感情的になったり、動揺してはいけないとシュタイナーは言います。
冷静に観察をすること。
自分が粘液質になったようにゆったりと構えること。
客観的な助言とともに揺るがない意志を見せること。

そういった胆汁質っ子にとって尊敬に値する、権威の対象となる人物がキーパーソンとなります。

だからこそ、胆汁質の子どもには「この人はすごい!」「この人には敵わない!」「この人のようになりたい!」と思える憧れの存在が響くのです!

ママの言うことは全然聞かないのに、習い事のコーチに言われたら途端に素直に行動を改める。
そんな姿は胆汁質っ子あるあるなんですよね。


憂鬱質っ子のキーパーソン


憂鬱質の子どもが求めるのは

苦しみや辛い試練を乗り越えてきた人


自分の中の苦しみや痛みを反芻し、抜け出せなくなってしまう憂鬱質の子どもにとって、痛みや苦しみを真剣に理解し、共感し、話をしてくれる人がそばにいることが大切。

「機会を見つけて、できるだけ多くの辛く運命的な人生体験、乗り越えた苦しみの話を子どもに聞かせてあげてください。憂鬱質の子どもにとって最大の幸せは、辛い経験をのりこえてきたきた人のもとで学べることです」

とシュタイナーは語っています。


憂鬱質の子どもは、痛みや苦しみへの共感が得意です。

憂鬱質の子どもに対して、苦悩や痛みを忘れさせよう、無くしてやろうと考えるのはやめましょう。
なぜなら、苦悩や痛みは、憂鬱質の子どもの中に深く根付いたものであり、その子そのものだからです。

「平気平気、大丈夫!」などの安易な励ましの言葉は決してプラスに働きません。


自分の辛さに耳を傾け、苦しみを理解し、同様の経験をしたがそれをのりこえたエピソードを聞かせてくれる人の存在に、憂鬱質っ子は救われます。


粘液質っ子のキーパーソン


粘液質の子どもが求めるのは、

さまざまな子ども


粘液質の子どもは、親や教育者に何を期待しているのでしょうか。
この問いに、シュタイナーは「何も期待していない」と答えています。笑

粘液質の子どもはいつも「ほっといてほしい」「自分のペースでやらせてほしい」「いつものんびりしていたい」と思っています。

4つの気質の中で、もっとも自己主張が弱く、おっとりとしている粘液質っ子。
マイペースマイワールドに浸っていられる間は、粘液質っ子にとって幸せな時間です。

しかし、彼らの望み通りにマイペースマイワールドの世界だけを許容してしまっていては、粘液質の子どもにとって必要な教育的な取り組みを放棄することになってしまいます。


穏やかなようで、実は1番頑固で人からの影響を受けづらい粘液質。
シュタイナーも「粘液質の子どもにうまく働きかけるのはとても難しい」と言っています。

しかし、たった一つだけ。
粘液質の子どもが変わるきっかけとなるのが「たくさんの子どもと遊ぶこと」なのだそう。

粘液質の子どもは物には強い興味や執着を持たないが、人には興味を持てると言います。

興味関心や積極性が乏しい粘液質っ子も、他の子どもたちとの遊びを通して、他の子どもたちの興味を体験することで、自分の中の目覚めを感じていくのです。

遊び友達のもつ興味が、粘液質の子どもの興味を目覚めさせる。
特定のお友達というよりは、様々な同じ年頃の遊び仲間から刺激をもらえるのが理想。

粘液質っ子が、好きなことに存分に時間を使えるよう見守りつつ、意図的に適度な刺激ときっかけを作ってくれる大人の存在が重要ということですね!



いかがでしたか??

この「キーパーソン」の存在を理解すると、偏食対応もとても進めやすくなりますよ✨

子どもたちの心のスイッチがONになる瞬間をよく観察して、気質が満たされる関わりかけをしていきたいですね😊💓


Gardenメンバーの育児の中で、今回の「キーパーソン」に関する体験談やエピソードがあればぜひ聞かせてもらえると嬉しいです!